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妊娠初期に欠かせない葉酸ってどんな成分?

葉酸は妊娠初期に欠かせない成分だと言われています。葉酸にはどのような働きがあるのでしょうか。

また、妊娠初期に葉酸が不足するとどのようなリスクがあるのでしょうか。

葉酸の驚くべき3つのパワーと妊娠初期の葉酸不足が招くリスク、そして葉酸を豊富に含む食材についても詳しくご紹介します。

葉酸とはどんな特徴を持つ成分なの?

葉酸はほうれん草から発見されたビタミンB群の一種です。

水溶性のビタミンですので水に溶けやすい性質があり、せっかく摂取しても余分な量は体内に貯蔵されずに尿と一緒に体外に排出されてしまいます。そのため毎日摂取する必要のある注意すべき成分んぽ1つです。

妊娠中や授乳中のお母さんにとっては必要不可欠な栄養素であり、2002年からは母子手帳にも葉酸の摂取について記載されるようになりました。

妊娠初期の女性は1日あたり480μgの葉酸を摂取するよう推奨されています。

葉酸の持つ驚くべき効果と役割とは?

葉酸はなぜ妊婦さんに必要不可欠な栄養と言われるのでしょうか。それは葉酸が持つ絶大な効能に理由があります。

葉酸の働きは大きく分けて3つあります。
血液中の赤血球を作り出す働き
細胞の再生を助ける働き
ホモシステインを分解・抽出させる」働き

葉酸の働き1:血液中の赤血球を作り出す

 

葉酸はビタミンB12とともに赤血球の生産を助ける働きがあり、「造血ビタミン」と呼ばれています。

葉酸が赤血球内の核酸(DNA)の合成を行い、ビタミンB12が葉酸の働きを助ける補酵素の役割を担っています。

鉄分が十分にあっても葉酸やビタミンB12が不足していると赤血球はうまく作れません。

葉酸の働き2:細胞の再生を助ける

 

新しい細胞が作られる際に設計図となるのがDNAです。葉酸はDNAの生成を助けたり、正しく作られなかった細胞を修復する役割を担っています。葉酸は新しい細胞をつくる重要な栄養素なのです。

葉酸の働き3:ホモシステインを分解・抽出させる

 

ホモシステインとは血中に含まれるアミノ酸で、増加すると動脈硬化のリスクが高まります。

葉酸にはビタミンB12、ビタミンB6とともにこのホモシステインの血中濃度を下げる働きがあるため、葉酸を摂取することで動脈硬化やそれによって生じる心臓疾患・脳こうそくなどの予防に効果があります。

妊娠初期は要注意!葉酸不足のリスクとは?

なぜ妊娠初期に葉酸を摂取するよう推奨されているのでしょうか。

妊娠4〜12週頃は胎児の細胞分裂が盛んな時期です。葉酸は細胞をつくる際に重要な役割を果たしますので、妊娠初期に必要不可欠であり不足すると先天性の疾患をまねく危険があります。

特にリスクが高まるのは二分脊椎や無脳症などの神経管閉鎖障害です。

神経管は中枢神経系のもととなる細胞が集まっていて、妊娠初期に細胞分裂することで脳や脊髄など胎児の様々な神経細胞がつくられます。

細胞分裂が正常に行われずに神経管の上部に閉鎖障害が起きた場合は無脳症、下部に起きた場合は二分脊椎になってしまいます。

葉酸を摂取したからと言ってすべての神経管閉鎖障害が防げるというわけではありませんが、リスクを軽減する効果があります。

さらに葉酸は着床を助け流産の確率を下げたり、DNAの異常によって起こるといわれるダウン症の発症リスクが軽減されるという研究データもあります。

積極的に補いたい!葉酸を多く含む食べ物・飲み物総まとめ!

葉酸を多く含む食べ物や飲み物にはどのようなものがあるのでしょうか。

◆葉酸を多く含む食べ物

 

野菜ではモロヘイヤ、アスパラガス、ほうれん草、枝豆、ブロッコリーが葉酸を豊富に含んでいます。

これらの食材を使って野菜スープをつくると、水に溶けだした葉酸も同時に摂取できます。

ライチ、いちご、マンゴー、キウイなどの果物、納豆、焼き海苔、ほたても葉酸が豊富です。

また、レバーやうなぎの肝も葉酸が豊富ですが、これらはレチノールというビタミンAの一種も含んでいるため注意が必要です。

妊娠中にレチノールを過剰摂取すると胎児に奇形や先天異常のリスクが高まると言われていますので、妊娠中は特に摂取量に気を付けましょう。

◆葉酸を多く含む飲み物

 

ヤクルトミルミルSには1本あたり200μgも葉酸が含まれています。ビタミンB6、B12、鉄分などの栄養素も同時に摂取できるのも嬉しいポイントです。

また、葉酸を多く含むいちごやキウイなどの果物をジュースにして飲むと葉酸を多く摂取できます。

玉露の緑茶も100mlあたり約150μgもの葉酸を含みますがカフェインの含有量も多いため妊婦さんは1日1〜2杯程度までとしましょう。

葉酸は光に弱いため日の当たるところに置いておくとどんどん分解されてしまいます。野菜や果物は日の当たらない場所で保管し新鮮なうちに食べましょう。

水に溶けるため洗う時は短時間で済ませましょう。熱に弱く、加熱調理した際に消失しやすいため生野菜や果物での摂取が効果的です。茹でる場合は煮汁ごと食べると流れ出た葉酸も摂取することができます。

葉酸は妊娠初期に必要不可欠な栄養素

葉酸は悪性貧血の防止や妊娠中の胎児の成長のために必要不可欠な栄養素であることをご紹介しました。
ポイントをまとめますと、

・葉酸は水に溶けやすく余分に摂取しても尿といっしょに排出されてしまうため毎日摂取する必要がある
・葉酸は赤血球の生成や細胞の再生に深く関わっている
・妊娠初期は胎児に盛んに細胞分裂をするため、葉酸が不足すると胎児の神経管閉鎖障害などの先天性疾患のリスクを高めてしまう