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妊娠初期に起こりやすい腹痛や下痢の原因やリスクを総まとめ!

妊娠初期は腹痛が起こりやすい時期です。なぜ腹痛が起こるのでしょうか。

妊婦健診まで待たずに病院に行くべきか悩みますよね。心配のいらない痛みと流産の兆候など危険な痛みはどのように見分ければ良いのでしょうか。

また、妊娠初期は下痢をしやすい時期ですが下痢をすると流産の原因となるのかどうかも詳しくご紹介します。

妊娠初期の腹痛の種類と起こる原因は?

妊娠初期に腹痛があると心配になりますが、この時期はさまざまな理由から腹痛が起こりやすい時期であり多くの妊婦さんがなんらかの痛みや違和感を感じています。

その原因は次のようなものがあります。

原因1:子宮が大きくなるために感じる痛み

 

痛みの種類として、生理痛に似た痛みや軽くきゅっとした痛み、おなかが引っ張られるような痛み、下腹部が外に張るような痛みでいずれも一時的に感じるものを指します。

こちらのタイプの痛みが生じる原因は、妊娠前にはにわとりの卵くらいの大きさだった子宮が、だんだんと大きくなり始めるために感じる痛みになります。

子宮は大きくなる時に時々収縮します。

子宮が収縮するときに生理痛のような痛みを感じたり、子宮周辺の靭帯が引き伸ばされるために下腹部に違和感を感じることがあります。

いずれにしても症状は一時的、軽い痛みで落ち着くことが多く長期間痛みが継続することはありません。

原因2:卵巣の腫れによる痛み

 

痛みの種類としては、下腹部の左右にチクチク・シクシクとした軽い痛みを感じるものを指します。

妊娠初期におこる卵巣の腫れが原因で起きる痛みになります。

妊娠初期にホルモンの影響で卵巣が腫れることは珍しくなく、このとき下腹部にチクチクとした痛みを感じます。

卵巣の腫れは大体1〜2週間、ほとんどが妊娠初期のうちにおさまってきますので特別な対処を必要はありません。まれに茎捻転が起きることがあり、その場合は激痛を伴うこともあります。

卵巣の腫れは妊婦健診の超音波検査で確認することができますので、健診で何も指摘されていないようであればさほど気にする必要はありません。
原因3:ホルモンの影響による痛み

 

痛みの種類としては下腹部に鈍い痛みが起こります。

妊娠初期は妊娠を維持するためのホルモン「プロゲステロン」が分泌されます。

プロゲステロンは、赤ちゃんが栄養を吸収しやすいように血液を子宮の周りに集める働きがあり、そのとき子宮の周囲に痛みを感じることがあります。

また、プロゲステロンは腸の働きも鈍らせますのでそれにより腹痛が起きてしまう方もいます。

繰り返しになりますが、上記3つの腹痛は一時期的なものであるとがほとんどです。

少し安静にして休んで痛みが治まったり弱くなるようであればほぼ問題ありませんので安心してください。

妊娠初期の下痢は流産とは無関係

妊娠初期の腹痛は下痢や便秘が原因の場合もあります。

下痢や便秘による腹痛である場合は医師に相談すれば妊娠初期でも服用可能なお薬を処方してもらえます。

妊娠初期に下痢をする原因は次のようなものが挙げられます。

まず始めに「ホルモンの影響」があります。

妊娠すると分泌量が増えるプロゲステロンは子宮の収縮を抑えたり、胎児のために水分や栄養を集めようとしますが、腸の動きも抑制してしまいます。

その結果、便秘や下痢を引き起こす原因となってしまいます。

さらに、妊娠初期の「冷え」が下痢を引き起こす原因となる場合もあります。

妊娠すると血行が悪くなったりホルモンバランスが崩れ体が冷えやすくなります。

また、冷たい飲み物の摂取でおなかが冷えてしまうと腸の異常収縮を引き起こし下痢をしやすくなります。

下痢をすることは流産とは無関係ですが、おなかが冷えると流産のリスクを高めてしまいますので冷えには注意しましょう。

そして「つわりの影響」も挙げられます。

つわりで食欲が減退し普段より食事量が減ったり偏った食生活になると、腸の働きが鈍り下痢をしやすくなってしまいます。

つわり中は冷たくてのどごしのいいものが食べやすいかもしれませんが、冷たいものばかり摂取していると体が冷えたり下痢をしやすくなってしまいます。

最後に「貧血の薬の影響」もあります。

妊娠中は貧血になりやすい時期です。貧血の治療薬である鉄剤は胃腸に負担をかけやすく、便秘や下痢といったトラブルが起こる場合があります。

下痢をすると流産してしまわないかと心配になるかもしれませんが、下痢をしても直接的に流産の原因となることはありません。子宮が収縮することもありませんので下痢をしたからと言って流産を考える必要はありません。

ただし下痢が長く続いてしまうと胎児へ充分な栄養を届けることができなくなりますので医師に相談しましょう。

要注意!危険な腹痛の見分け方

妊娠初期の腹痛は心配のいらないものがほとんどですが、中には急を要する危険な腹痛もあります。

危険な腹痛の特徴は、「我慢できないほど痛みが強い」、「だんだん痛みが強くなる」、「安静にして休んでいてもおさまらない」、「出血を伴う」などこのような腹痛には注意が必要です。

このような痛みがある時にはできるだけ早く病院にいき医師の診断を受けるようにしてください。

上記のような危険な腹痛がおこる場合は以下の原因が考えられます。

◆流産の兆候

 

痛みの特徴としては、持続して強い痛みがあったり、痛みがだんだん強くなってくる、さらに出血を伴うこともあります。

継続して強い痛みがあったり安静にしていても痛みがどんどん強くなる場合は流産の兆候の場合があります。出血も伴う場合はできるだけ早く産婦人科を受診しましょう。

初期の流産は母体ではなく胎児に原因がある場合がほとんどです。その場合は、残念ながら医療的処置を施しても防ぐことができない可能性が高くなります。

また、上記のような痛みを感じる場合は「切迫流産」の可能性も考えられます。

切迫流産は安静に過ごしたり適切に処置をすれば妊娠を継続できる可能性も高まりますので、でできるだけ早く医師の指示を仰ぐようにしましょう。

◆子宮外妊娠

 

痛みの種類としては、片方の脇腹にチクチクとした強い痛み、下腹部全体に強い痛み、だんだん痛みが強くなり出血を伴う場合もあります。

子宮外妊娠とは、子宮以外の場所に受精卵が着床する症状を指し、妊娠した女性の1〜2%に起こるため決して珍しい症状ではありません。

多くは卵管妊娠ですが、卵管は胎嚢が成長できる場所ではありません。

妊娠7〜8週頃にだんだんと胎嚢が大きくなると卵管を突き破り激しい腹痛や大量出血などのショック症状を起こしてしまいます。

痛みを伴う場合もあれば痛みをまったく感じないケースもありますので、卵管破裂などの重い症状を防ぐために早めに医師の診察を受けることが重要です。

妊娠検査薬では正常な妊娠かどうかまでは判断できず、子宮外妊娠の場合も陽性反応が出ます。

子宮外妊娠を早期に発見するためにも、検査薬で陽性が出た場合は生理予定日から2週間後くらいまでに産婦人科を受診しましょう。
◆絨毛膜下血腫

 

痛みの種類としては、軽くおなかが張るような痛みが長く続き、多くの場合出血を伴います。

子宮を包む絨毛膜という膜と子宮内膜の間に血の塊ができることで腹痛が起こります。

子宮内膜に付着した受精卵は絨毛組織を内膜に伸ばし胎盤を作り始めますが、その際に子宮内膜の血管が傷つけられるなどして出血し血腫となります。

多くの場合、出血を伴いおはかの張りや軽い腹痛を感じます。

絨毛膜下血腫と診断されても胎児の心拍が正常に確認できていれば、自然に血の塊は吸収され妊娠継続にも問題ない場合がほとんどです。

血腫が大きい場合には流産の恐れや前置胎盤となるリスクも高まりますので管理入院をしたり安静指示を受けることもあります。

以上のように危険な腹痛は我慢できないほどの強い痛みや出血を伴う場合が多くなっています。

このような場合はできるだけ早く産婦人科を受診しましょう。

婦人科系の病気などその他の原因は?

妊娠初期の腹痛でも、妊娠とは直接関係のないところに原因があることもあります。

卵巣出血や子宮内膜症、子宮筋腫、子宮頸がんなどの婦人科系疾患が原因の場合です。

中には妊娠しづらくなる疾患もありますが、妊娠することは可能です。婦人科系疾患の場合は下腹部が痛むことが多いです。

婦人科で診断してもらうことが可能ですので気になる場合は健診の時に相談してみましょう。

また、腹痛でも痛む場所が上の方の場合は胃炎の可能性もあります。腹痛は子宮や腸のトラブルのみとは限りません。

妊娠初期の一時的な腹痛は心配なし、痛みが継続する場合は病院へ

妊娠初期の腹痛や下痢をしやすい理由はさまざまです。
ポイントをまとめますと、

・一時的な痛みや安静にするとおさまる痛みは、子宮が大きくなったり黄体ホルモンの分泌によって生じることが多く心配しなくても良い

・我慢できないほど強い痛みがある、だんだん痛みが強くなる、安静にしてもおさまらない、出血を伴う場合は流産の兆候であったり子宮外妊娠など放置すると危険な状況である可能性があるため、できるだけ早く産婦人科で相談した方が良い

・下痢が原因で腹痛が起こることもある。妊娠初期はホルモンの影響やつわり・冷えが原因で下痢をしやすい時期である

・下痢をしても流産の直接的な原因となることはないため心配しなくても良い。ただし下痢が長期的に続くと胎児へ十分な栄養を送れなくなる危険がある
妊娠初期は、さまざまな理由で腹痛が起こりやすい時期ですが、多くの場合一時的な痛みで収まりますので過剰な心配をして身体にストレスを与えないようにしましょう。

ですが妊娠初期は赤ちゃんが順調に育っているか特に心配に感じる時期であり、妊婦さんの体はいつも以上に敏感になっています。

心配するあまりそれがストレスとなりさらに痛みを強く感じてしまうこともありますので、不安な場合は「この程度の痛みで…」と思わずに医師に相談してみてください。

不思議と問題ないと診断されると安心して痛みをほとんど感じなくなることもあります。